余ったケーブルの正しい巻き方|安全な束ね方と8の字巻きをプロが解説

8の字に巻いてマジックテープで留めたケーブルが並ぶ清潔なオフィスデスクのイラスト

余ったケーブルの正しい巻き方は「8の字巻き」。結論はこれだけなんですが、オフィス清掃の現場を回っていて、きれいに巻けているケーブルを見かけることはほとんどありません。デスク下でぐちゃぐちゃに丸まった延長コード、きつく縛られて被覆がへこんだ電源コード。プロとして現場に入ると、かなりの確率で出会います。

この記事では、断線を防ぐ8の字巻きの手順に加えて、意外と知られていない「コードを束ねたまま使うと発火のリスクがある」という安全の話まで、清掃のプロの目線でまとめました。動画も2本用意しているので、見ながら手を動かせばすぐ習得できます。

使用中の延長コードを全部縛った会社員が、清掃のプロに「その束ね方は…!」と止められる4コマ漫画

漫画の彼女、巻こうという発想自体は正解です。ただ、縛った相手が悪かった。何がまずいのかは電源コードの章でハッキリさせるので、まずは基本の8の字巻きからいきましょう。

目次

余ったケーブルの正しい巻き方は「8の字巻き」一択

結んだり、腕にグルグル巻き付けたり、ケーブルのまとめ方は人それぞれ。ただ、プロの現場で標準とされているのは8の字巻きです。まずは動画で全体の動きをつかんでください。

8の字巻きが断線を防ぐ理由

ケーブルの中身は細い銅線の束で、ねじれのストレスに弱い構造です。同じ方向にグルグル巻くと、1周ごとにねじれが蓄積していきます。これが繰り返されると、内部の銅線が少しずつ傷んで断線やクセの原因になります。

8の字巻きは、表巻きと裏巻きを交互に繰り返す巻き方。1周ごとにねじれが打ち消し合うので、ケーブルに負担がかかりません。

8の字巻きのメリット
  • ねじれが打ち消し合うので断線しにくい
  • ほどくときに絡まらず、スッと伸ばせる
  • コンパクトにまとまり収納場所を取らない

8の字巻きの手順(3ステップ)

  1. 端を30cmほど残して持つ。この余りが最後の固定に使えます。ケーブルのクセは軽くしごいて整えておくと巻きやすくなります。
  2. 輪を作りながら、1周ごとに手首を返して巻く。順巻きと逆巻きを交互に繰り返すイメージです。輪の大きさをそろえると仕上がりがきれいになります。
  3. 残した端でひと巻きして固定する。よく使うケーブルはマジックテープ式のバンドで留めると、次に使うときが楽です。

最初はゆっくりで大丈夫。慣れると1本30秒かからず巻けるようになりますよ。

電源コードの安全な束ね方|束ねたまま使うと発火のリスク

電源コードの束ね方のNGとOKを比較した図解。使用中は束ねず、余った未使用分だけゆるく束ねる

ここがこの記事で一番伝えたいところです。通電中の電源コードを束ねたまま使ってはいけません。

束ねた部分は熱の逃げ場がなくなり、内部にどんどん熱がこもります。NITE(製品評価技術基盤機構)は、束ねたコードに大きな電流を流すと発火に至る再現実験を公開し、電源コードや配線器具による事故への注意喚起を行っています。特にヒーターやドライヤー、電子レンジのような消費電力の大きい機器では危険度が上がります。

つまり、「収納するときに巻く」のは正解ですが、「使いながら束ねる」のは間違い。同じ巻く行為でも、通電しているかどうかで安全性がまったく変わります。現場あるあるで言うと、事務所の複合機の裏で、束ねたままの延長コードにホコリが積もっているパターン。これは掃除のたびに声をかけさせてもらうワースト常連です。

やってはいけないNGな束ね方

  • 使用中の電源コードをきつく束ねる:熱がこもり発火の原因に。コードリールを巻いたまま使うのも同じ理屈でNGです。
  • 針金入りのタイで強く締め付ける:被覆がへこんで内部の銅線が傷み、半断線から発熱することがあります。
  • 家具の脚の下を通す・ドアに挟む:束ね方以前の問題ですが、現場では本当によく見ます。断線と被覆破れの二重リスクです。

コードを安全に束ねる3つのルール

  1. 使うときは全部伸ばす。消費電力の大きい機器につなぐときは、束を必ずほどいてから使います。
  2. 束ねてよいのは「余った未使用分」だけ。それも、きつく縛らずゆとりを持たせて。
  3. 留め具はマジックテープ式がおすすめ。締め加減は指が1本入る程度のゆるさが目安です。

「束ねたコードが温かい」と感じたら赤信号。すぐに使用をやめて、コードを伸ばしてください。

冒頭の漫画の彼女も、このルールで巻き直したらこの通りです。

使用中のコードは伸ばし、余ったケーブルだけを8の字に巻いて整頓し終えたデスク下を見て喜ぶ会社員と、親指を立てる清掃のプロのイラスト

長いコードのまとめ方|余った分を安全に処理するコツ

「5mの延長コードを買ったけど、実際に使うのは1.5mだけ」。よくある状況ですが、余った3.5mをどうするかで安全性が変わってきます。

プロとしての本音を言うと、長さの合ったコードに買い替えるのが一番安全です。余りが2m以上あるなら、まとめ方を工夫するより長さを見直すほうが早い。コードの余りは「収納の問題」に見えて、実は「熱と足元の問題」だからです。

それでも余らせて使う場合は、余った分だけをゆるく8の字にまとめ、通気のよい場所に逃がしておきます。束が床の動線にはみ出していると、つまずきや踏みつけの原因にもなるので、壁際に寄せるのが基本です。

結束用品の使い分け

結束用品向いている場所メリット注意点
マジックテープ型デスク周り・よく使うケーブル着脱が簡単で再利用できるホコリが付きやすく定期的な掃除が必要
結束バンド動かさない固定配線しっかり固定できて安価外すときは切断が必要。締めすぎ注意
スパイラルチューブ複数ケーブルの通り道見た目がスッキリまとまる太さに合ったサイズ選びが重要

どれも100円ショップで手に入るもので十分です。高価な専用品を買う必要はありません。

ケーブルの巻き方をきれいに見せるプロのひと工夫

安全を押さえたら、次は見た目です。実はプロの清掃員、配線周りの美しさにも結構こだわっています。巻き方の手元の動きは、こちらのショート動画がわかりやすいです。

色分けとラベリングで「どれがどのケーブルか」をなくす

  • 用途別に色分けした結束バンドを使う(電源系は赤、LAN系は青、など自分ルールでOK)
  • プラグの根元にマスキングテープを巻いて機器名を書く
  • 使い終わったらすぐ巻く・定位置に戻す、を習慣にする

「すぐ巻く」を続けるコツは、意志の力に頼らないことです。週1回の配線チェックを掃除の予定に組み込んでしまいましょう。毎日の掃除をルーティン化するチェックリストの作り方で紹介している仕組み化の考え方が、そのまま配線整理にも使えます。

収納場所別のおすすめ方法

場所おすすめの収納方法必要なもの
デスク周り粘着フックに掛ける粘着フック、マジックテープバンド
引き出し仕切りで1本ずつ区切る収納ボックス、仕切り板
壁面ウォールホルダーに掛ける専用フック、ホルダー
キャビネット吊り下げ収納S字フック、収納袋

きれいに巻いて定位置に戻す。これだけで「あのケーブルどこだっけ」の時間がゼロになります。

余ったケーブルの巻き方・束ね方のよくある質問

ケーブルをきつく巻いてはいけないのはなぜ?

内部の銅線に負担がかかり、断線の原因になるためです。輪を小さくしすぎず、ゆとりを持って巻いてください。

電源コードを束ねたまま使うとなぜ危険?

束ねた部分に熱がこもり、発火につながるおそれがあるためです。NITEが再現実験で注意喚起しています。使うときは束をほどいて伸ばしてください。

結束バンドはどれくらいの強さで締めればいい?

指が1本入る程度のゆるさが目安です。きつく締めると被覆を傷めて、かえってケーブルの寿命を縮めます。

長期間使わないケーブルの保管で気をつけることは?

8の字に巻いてから、高温多湿と直射日光を避けた場所で保管してください。被覆の劣化を防げます。使う前に被覆の傷みとプラグの状態を確認すると安心です。

まとめ|収納は8の字巻き、使用中のコードは束ねない

この記事のポイント
  • 余ったケーブルの収納は「8の字巻き」が基本。ねじれず断線しにくい
  • 通電中の電源コードは束ねない。使うときは全部伸ばす
  • 束ねてよいのは余った未使用分だけ。指1本入るゆるさで
  • 2m以上余るなら、長さの合ったコードへの買い替えが一番安全

配線周りは、ホコリがたまるとトラッキング火災のリスクにもなる場所です。Bright Cleaning Serviceでは、船橋・市川エリアのオフィスや店舗の清掃で、こうした配線周りの安全チェックまで含めて対応しています。オフィスの日常清掃と定期清掃をどう使い分けるかも参考にしつつ、床周りの環境ごと整えたい方はお気軽にご相談ください。

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